2011年1月23日日曜日

How to have fun walking

Meiji Jingu,
Shinto Shrine
カリフォルニアでの基本的な移動手段は車です。お買い物や公園に行くため、お友達の家へ遊びに行くためにも必要です。学校や習い事への送り迎えも保護者の役目ですので、車を運転しなければなりません。
渡米後に先ずしなければいけないことの一つは、DMV*の予約を取って運転免許証を取得することでした。
正式な免許証が取れるまでは、日本で発行された国外運転免許証で運転すこともできますが、とにかく道が分かりませんし、交通ルールにも慣れていません。おまけに道路標識や道の名前を運転中に瞬時に英語で読まなければならないことなど…数々の不安があったので、正式にカリフォルニアの運転免許証を取得するまでの行動範囲は、娘をストローラー**に乗せて歩けるところまででした。

引越した頃は夏だったので、日中は暑くて外出はできないということもあり、ほとんど夕方からでしたが、娘のお昼寝の前に散歩に出かけて寝かし付けていたものです。従って行くところと言えば、歩いて10分くらいのところにある交差点に隣接するモールの中の小さなお店や郵便局くらいでした。
それまで東京では毎日、歩いて買い物には出かけていたので、急に歩かなくなることに多少の不安を感じ積極的に歩いた方が良いなとは思っていました。

少し土地に慣れた頃、ご近所さんともお話する機会があって、別の方向に家から徒歩で20分くらいかかりますが、“Serra Park”という公園やその先に大型スーパーマーケットの“Safeway”があることを教えてもらいました。
公園へ遊びに行って、気分転換にお買い物もできたので、徐々に気分的には外向きになったと思います。公園までの道のりはずっと住宅街ですので、色々なお宅を眺めたりしながら、それなりに楽しい散歩でした。
サマータイムの時期は、日の入りが夏至の頃で9時近くですので、夏は遅くまで明るく、夕食後も家族で散歩ができるくらいでした。夫の帰りが早ければ、散歩のついでに“Safeway”のモールにある“Starbucks”でコーヒーを飲みに行くこともありました。些細なことのようですが、渡米後間もなくの頃には、とにかく外との関わりを持ちたいということもあって、とても貴重な時間だったと思います。

免許が取れて車を運転するようになると、圧倒的に車生活に浸かってしまいます。そのためなのか…徒歩で10分ほどのプリスクールでも一度も歩いて行ったことはありませんでした。。徒歩10分は、東京では歩くのが当たり前の距離です。
車に頼る生活ですので、歩いたり運動をする機会は作らなければなりません。子供に付き合って公園に出かけたとしても、子供ほど大人は動き回りませんので…すぐに運動不足になってしまいます。
冬の間は、大きな室内のショッピングモールへ出かけて、端から端まで歩くなど、歩く機会を作るためにと言い訳しながら買い物に行くという感じでした。まぁそれが結構楽しいわけなのですが…

Rancho San Antonio
Mar. 2008
娘がプリスクールに毎日通うようになると時間に余裕ができたので、友人のCarolinaやKatjaと一緒に近くの“Rancho San Antonio”というトレッキングには丁度良く歩きやすい山にウォーキングをしに行くようになりました。実は車で5分程度の場所に自然豊かな場所が存在していたのはとてもラッキーなことでした。東京で山歩きをしようと思うと、高尾山“Mt.Takao”が思い浮かびますが、都心からだと電車で1時間はかかってしまいます。それが車で5分ですので、今思い返しても環境にはとても恵まれていたと思います。



Rancho San Antonio
Jan. 2010
“Rancho San Antonio”は険しい山ではなく、とてもとても広くてなだらかな丘のような感じです。トレッキングコースもそれなりにいくつもあります。それぞれの予定に合わせて、2時間のときもあれば4時間くらい歩いた日もありました。おしゃべりしながらですので、時間が経つのはあっという間でした。慣れてきた頃には、一人でも歩きに行っていました。必ず誰かが走っていたり歩いているので、心細くことはなかったのですが、やはり山中ではあるので携帯はつながりにくいという問題もあります。中には迷ってしまうこともあるという話も聞いたことがありました。CarolinaとKatjaが歩いていたときには、マウンテンライオンを見たと言っていました。「そのときは威嚇して勇敢に立ち向かったとのよ。」と笑いながら話していましたが、必ずしも安全というわけではないようです。

それでも途中途中に眺めの良いスポットがあり、シリコンバレーを広く見渡せます。小鳥のさえずりや水の流れる音などをBGM代わりに、歩き終わるととても清々しい気分になりました。また鹿が多く棲んでいるので、時々、鹿の母子の姿を見かけました。いつ見ても鹿の子供はとても可愛らしかったです。
日本から友人が遊びに来たときにも誘って一緒に歩きに行きました。その友人にも好評で、良い思い出になったと喜んでもらえました。

昨年12月から、娘のクラスのママたちとウォーキングを始めることになりました。あるママから「ウォーキングをしない?」という提案があったときに、私もをろそろウォーキングを再開したかったこともあり、ようやく実現できることになったので良かったと思いました。東京都心に住む私たちのウォーキングは、山歩きではなく街歩きです。でも意外にも坂が多く、近くには大きな公園もあるので、歩く環境としては十分楽しめると思います。
前回は普段通らないような住宅街を抜けて下北沢の商店街まで片道30分くらいですが、途中買い物も楽しめて、さらにランチを食べて帰って来ました。いつもなら電車で行くような距離なのですが、案外大人だけの足なら行くことができます。子供が一緒ですとなかなかそうは行きませんが。

Kiyomasa Ido“Well”
新年第一回目のウォーキングは、明治神宮“Meiji Jingu”敷地内にパワースポットがあるということなので、その場所を目標に歩いて行くことになりました。
そこには『清正井』(きよまさいど)“Kiyomasa Ido”という金運がアップすることで有名な井戸があります。数年前からは整理券が必要で1時間待ちという状況だそうですが、幸いこの日は平日の午前中ということもあり、私たちは10分程度待つだけで見ることができました。

明治神宮へは子供の頃から初詣に出かけたり、昨年の11月には娘の七五三、それに今年もつい先日初詣に訪れたばかりですが、そこにパワースポットがあるということは全く知りませんでした。

そもそもパワースポットとは、「癒される場所」ということらしいですが、日本の場合は主に神社、山、水や岩のあるところなど、数多く存在するようです。
最近では日本でもアリゾナ州のセドナ“Sedona, Arizona”がパワースポットとして有名で訪れる人も多いようです。

Iris Fields
 原宿方面から明治神宮の大鳥居をくぐり御本殿へ向かう参道の途中左側に北門があります。整理券を受け取るために入場料を支払ってから入ります。『清正井』にたどり着くまで庭園を眺めていると、ここが東京の都心であることをすっかり忘れてしまうくらいです。途中、バードウォッチングをしているグループやこれからの季節に備えて『菖蒲田』(しょうぶだ)を手入れする人の姿を見かけました。とても情緒豊かです。季節を通して楽しめる場所なので、次回は春のツツジの咲く頃にでも訪れると違った趣を味わえそうです。



Main Shrine Building,
Meiji Jingu
 今考えてみると、カリフォルニアでは“Rancho San Antonio”が私にとっては気軽に訪れることのできるパワースポットだったかもしれません。
何か目的があるとウォーキングもより快適で楽しいものになります。東京には東京らしい楽しみ方があるので、これから四方八方歩きに出かけたいと思っています。

アメリカでも日本でもウォーキングで共通に言える楽しみは、友人との会話の時間にあります。景色を共有しながら、色々な話をしてお互いに理解し合う…とても充実した時間を過ごすことができます。今後も友人たちとのウォーキングを通して東京探索を続けて行くつもりです。

*DMV:“Department of Motor Vehicles”の略。運転免許証“Driver License”交付など、車に関する手続きを行う機関。

**ストローラー:“Stroller” ベビーカー

4 件のコメント:

  1. こんにちはleafさん!わんクーです。私もWalkingは大好き。それからパワースッポットの件には感銘を受けました。今度行ってみますね。

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  2. わんクーさん、こんにちは! コメントありがとうございます。確かにウォーキングが好きそうですね。東京都心には意外と緑があるものです。これからもっと探索したいと思っています。

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  3. leafさん!お返事ありがとう。私、「ぶらタモリ」っていう番組大好きなんです。知ってますか?東京散策のご報告、お待ちしています。

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  4. Wankooさん、「ブラタモリ」情報ありがとうございます。まだ番組を視聴したことはありません。でも内容は興味あるので、次回観てみることにします。街歩きのヒントが得られるかもしれませんね。

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