2011年1月30日日曜日

Happy Valentine's Day

アメリカでは年明けからバレンタインデーまでの期間、街のどのお店でも赤やピンクのハートのデザインが溢れています。
先日、輸入生活雑貨店“PLAZA"の前を通りかかったので、中を覗いて見ると、お店全体の雰囲気がピンク一色になっていて、アメリカを懐かしく思い出しました。さらによく見ると、カリフォルニアで買ったことのあるカードが売っていました。犬や猫や馬それにワニなどの動物の顔の絵がポップで可愛らしく描かれていて、唇の部分に一口サイズのチョコレートが付いているカードです。さらに見覚えのある小さなハートの形のバルーンも売っていました。何だか東京で再び出会えたことがとても嬉しく思えた瞬間でした。

ところで以前は、バレンタインデーほどアメリカと日本で解釈が違う日もないと思ったものです。アメリカでの初めてのバレンタインパーティーは、娘のプリスクールで経験しました。バレンタインデーの前の週に先生から、クラスの友達宛に人数分(20人程度)のカードを用意するように言われました。たまたまサンリオショップでハローキティーの小さなカードと封筒のセットを見つけたので、それを使うことにしました。

アメリカのバレンタインシーズンのお店には、関連する商品が催し物コーナーに数多く並びます。お菓子作り用の小物類を始め、カード、ロリポップやチョコレートなどのキャンディー、マシュマロからシールや鉛筆までハートのデザインだらけです。キャンディーなどは小さな袋に入れたりカードに添えてクラスのお友達へ渡します。

バレンタイン当日のクラスでは、子供たちがカードを入れるための紙袋をデコレーションします。プリスクールでは、靴が入っていた箱を事前に用意して、それにピンクの絵の具を塗り、最後にハート型の紙などを貼ってデコレーションをしました。パーティーのときに、子供たちがお友だち全員へカードを配り歩き、もらったカードは箱の中にしまいました。20人もの小さな子供たちとその親が一斉に動き出した時は、それはそれは凄まじかったです。クラスが終わると、子供たちはロリポップをなめながらとても幸せそうでした。

2才の娘は、カードにサインのような落書きとハートのスティッカーを貼る程度のことしかできませんでしたが、3才の時は自分の名前を英語でカードに書くようになり、4才の時はお友達の名前も英語で書けるようになりました。
クラスのお友達全員にカードを作ることによって、お友達一人一人を再確認し、相手を気遣う気持ちを育むことにも一役を担っていると思います。一枚一枚はとても小さなカードではありますが、その中には温かな気持ちがたくさん込められているのではないでしょうか。
しかもちょうどアルファベットに興味を持つ時期にお友達の名前をスペルアウトすることで、十分な学習にもなりました。

4、5才の頃からは、折り紙でハートを折ってみんなの名前も書いて渡していました。キンダーガーテンのクラスには30数人のお友達と先生が2人いるのですが、娘はせいぜい5-6個くらいしか折らなかったので、残りのほとんどを私が手伝っていました。。日本人のお友達の中には、全部一人で折っている子供もいると言うのに…これは性格の違いなのでしょうね。。
姉弟が3人いる日本人のご家族は、確か80個くらいハートを折り紙で作ったと言っていました。年に一度くらいは、家族で一つのことを協力し熱中するのも良いことかもしれません。

バレンタインデーのために子供たちは、クラスで両親宛にカードを作ります。小さなことかも知れませんが、アメリカではこういうところからも両親を大切に思う気持ちが自然に養われるのではないかと感じます。

久しぶりに日本のバレンタイン事情を調べてみると、昔と変わらず商業的な戦略イメージの強い「本命チョコ」*や「義理チョコ」**は存在するようですが、近年では「ご褒美チョコ」***、そして「友チョコ」****という女の子の友達や会社の同僚に渡すチョコもあるそうです。友人の話では、実際に毎年会社では女の子同士で手作りのチョコレートを渡しているそうです。日本も時代の流れからなのか考え方も変わって来て、なかなか面白いなと思いました。

そもそも女性から男性に渡すと言った偏った日本特有の風習は、今の男女平等社会では矛盾していますよね。男性からも大いに女性へ気持ちを込めてチョコレートを贈っても良いのではないでしょうか。

ある年のバレンタインデーの翌日、Heidiが皆に“How was your Valentine's Day?”と尋ねました。するとDeanaが“I got a lot of Roses from my husband.”と答えました。その答えは私にとって衝撃的で、すぐにその夜、夫に話をしました。とても素敵な話ですよね。私が長年違和感を抱いていた日本のバレンタインデーの風習…目の前の霧がすーっと晴れたかのような感覚でした。
日頃の感謝の気持ちを伝える日としてのバレンタインデーなら大歓迎です。それが夫や恋人からの花束であるならば、とてもロマンチックなことではないでしょうか。

ここ2年ばかりは、バレンタインデーが週末と重なっていたので、娘が夫と出かけたついでに花束とカードを用意してくれました。もちろん、とても嬉しい贈り物でした。日本ならば綺麗な箱に入った美味しいチョコレートかもしれませんが、私にとっては娘と夫が一緒に選んだ花束が最高のバレンタインデーの贈り物でした。

贈り物にはお花も素敵ですが、そうは言っても日本のデパートには目移りするくらい数多くの、世界中から集まった選りすぐりのチョコレートが売られています。家族皆で美味しいチョコレート、言わば「家族チョコ」“Eat chocolates with your family."を味わうのも良いかなと思っています。

*本命チョコ:“Honmei choco” means to give a chocolate to your boyfriend. Also, you tell somebody about your love with chocolate.

**義理チョコ:“Giri choco” means to give chocolates to your boss and co-workers.

***ご褒美チョコ:“Gohoo bi choco” means to buy something special like Godiva chocolate for myself.

****友チョコ:“Tomo choco” means to give chocolates to your close friends or co-workers. Also, it is only for girls.

5 件のコメント:

  1. そうです、アメリカのヴァレンタインって、とても面白いですね、男の子用に、恐竜カードがあったりNASCARカードがあったり、STARWARSがあったり。Romanticとは程遠いですよ。

    返信削除
  2. Wankooさん、こんにちは!
    確かに、男の子と女の子では視点が違うかもしれませんね。
    学校でワイワイとカードを交換するなんて、日本の学校ではない行事なので、親子で楽しい経験ができたと思っています。

    返信削除
  3. What a sweet photo of the girls! So little! I am so in love with Valentine's Day!! I have a big plan for our Valentine's this year! Watch my blog for more! ;)

    返信削除
  4. Leaf, may you and your family have a very happy Valentine's Day on the 14th! Our hearts fly over the ocean to Tokyo to bring our love and good wishes to you!♥

    返信削除
  5. Thank you for such sweet comments! I hope you will have a wonderful Valentine's day!!

    返信削除