2011年8月1日月曜日

Treasure Hunting ~Fire-King~

Summary:It was a first time to meet Fire-King and Old Pyrex, when I lived in California. I went to Niles in Fremont and Alameda Point Antiques Faire to find them sometimes.
I like a design which is based on a flower printed and American pop colors. They inspired me a lot.
In Japan, there are many collectors who are looking for Fire-King, and we have lots of websites to sell it. Somebody else says it is not that much popular as before, but I found a new book about Fire-King at a bookstore last week. Of course, I bought it!
I want to visit Alameda to get a new Fire-King again.

Alameda Point Antiques Faire
March, 2010
カリフォルニアに住んでいた頃、娘がフルタイムでプリスクールに通うようになると、日中は自分の時間として自由に行動ができるようになりました。友人たちとランチをしたり、少しくらいなら遠くまで(と言っても片道1時間以内くらいのところ)ドライブする時間もできました。

ある日、友人の一人に連れて行ってもらった「お宝探しツアー」をきっかけに、帰国までの2年余りではありましたが、アメリカの食器集めに走りました。私が主に探していたのは、一般的にCollectiblesと呼ばれるもので、その多くは1940年代頃から1970年代にかけて製造されていたガラス製の食器類でした。因みにアンティークは、製造されてから100年経ったものを言うそうです。

I bought this book in California
 そのCollectiblesの代名詞とも言えるFire-KingやOld Pyrexのことは全くと言って良いほど知識がなかったので、初めから興味があったわけでもないのですが、その友人が楽しそうに話をしてくれてのがきっかけで、一度見に行ってみようかなという感じでした。初めて訪れたのは、FremontにあるNilesというアンティークショップが何軒か集まった有名な通りでした。行った先々で、その友人があれこれとても詳しく説明してくれたこともあり、徐々にそのお宝探しが面白くなって収集にも興味が湧いて来ました。

アメリカに引っ越す以前から食器には興味があったので、気に入った物が見つかると、色々買っていました。当時はヨーロッパの綺麗な絵柄であったりシンプルだけど形の可愛らしいものを集めていました。もちろん、和食器も好きです。

Fire-King and Old Pyrex
それに比べてアメリカの古い食器は、ミルクガラスと呼ばれる不透明なガラスで、ぼてっと丸く厚みがあり見るからに重たい感じがします。当時の私の第一印象としては、先ず興味の対象ではありませんでした。そもそも、誰が使っていたのかも分からないような食器です。。しかしアメリカに住んでいるならアメリカらしいデザインのものに触れてみようと、先ずは使い勝手の良さそうな大きすぎず小さすぎない程度の大きさのお皿やボール、それにマグカップを買ってみました。それらは旧い時代を感じさせるデザインではありますが、可愛らしい花柄模様のついたものです。家で使ってみると、意外にどんな食事にも合います。果物やお菓子や小物などを入れても良いですし。外側がアメリカンポップな色であったりデザインが描かれていても、内側が白であれば食べ物を入れても邪魔にはなりません。むしろ、楽しく食事ができるかもしれません。他にはジェダイの翡翠色やターコイズブルーなども集めましたし、今でも集め続けています。

日本に戻ってからも我が家の日常の食卓にほぼ毎日登場します。Fire-Kingはもともとアメリカでは家庭用からレストラン用まで大衆向けに使用されていたそうです。例えば鍋物のときには、少し深めで具がたっぷり入る大きさのチリボールが取り皿として丁度良いですし、大きめサイズのオーバルプラッターは、ちらし寿司や握り寿司を盛り付けても良いです。ジェダイのオーバルプラッターは、帰国のお別れに友人からプレゼントしてもらった大事な思い出のお皿です。でも普段使いすることで、その友人や彼女の家族を思い出す機会になりますし、お皿一枚でもカリフォルニアの楽しかった思い出のうちの一つです。

Alameda Point Antiques Faire
March, 2010
アメリカの旅行先でAntique Shopのサインプレートを見つけると覗いてみたり、Alameda Point Antiques Faireへも何度か足を運びました。Alamedaは、対岸にSan Franciscoのビルが立ち並ぶ中心街が見渡せる埠頭にあるだだっ広い場所で、丸一日かけても全部を見切ることができるかわからないくらい大規模なフェアが月に一度、第一日曜日に開かれています。お目当てのお宝を探すために、やや急ぎ足でさっとブース内を見ては次のブースへ移り、できるだけ多くを目にしようと、とにかく歩き回りました。

少しでもFire-Kingを知っている人なら分かると思いますが、アメリカ人にとってはただの古い食器であっても、今の日本人コレクターにとっては価値あるお宝へと…不思議なことにその存在価値が何倍にもなります。アメリカ人のお宅に伺って、古いFire-Kingを使っている人などいません。日本人の友人の中には「小さな頃に家にあった。」という記憶が残っている人もいます。私も花柄などのデザインや色調を見るとどこか懐かしい感覚が蘇って来ます。

日本では1990年代以降のカフェブームに乗って、Fire-Kingのマグカップから人気が出たそうです。確かにマクドナルドやスヌーピーなどの柄のついたカップは可愛らしくとても親しみやすいので、毎日使っても飾って置くだけでも良さそうです。昨年の秋に、あるデパートで開催していたアンティークフェアにたまたま立ち寄って、Fire-KingとOld Pyrexを数点置いてあるブースがありました。そこのオーナーによると、ブームは一段落したそうで、一通り世間へは行き渡ったのではないかと言っていました。実際に全部のブースを見て回ってもそれらの類は他では置いてなかったので、私のようにFire-Kingを探している人が全体的に少ないのかなと感じられました。

ある日、雑誌で"ファイヤーキングカフェ"というお店を見つけました。場所は、小田急線の代々木上原駅のすぐ近くです。一体どんなお店なのかとても興味があったので、行ってみることにしました。そのお店には、Fire-Kingのピカピカな状態のジェダイの食器が、カウンター後ろのガラス棚一面にきちんと高級食器のように陳列されていました。こういう光景は、あのアメリカのアンティークショップやフリーマーケットで目にする光景とは全く異なります。アメリカのどこのお店でも、たいてい1枚か2枚触るとざらっとして手が黒くなり、埃っぽい匂いがするものです。同じモノでもこんなにも取り扱い方が違ってくるのか…何でも上手に取り入れて、自分らしくアレンジすることの得意な日本人らしい…なと感心しました。また実際にコーヒー用のカップ&ソーサーやデザートプレートにはジェダイが使われていて、それを目当てに来るお客さんもいるそうです。

実に7、8年ぶりに世田谷区池尻の"ザ・グローブ"へ行ってみました。私のアンティークとの出会いのお店でもあります。当時よりもお店の規模が大きくなっていて、カフェのメニューも充実していました。イギリスのアンティーク家具を主に取り扱うお店ですが、食事やデザートはアメリカや東南アジアの料理です。そのお店の地下に置いてあるわりと小さいサイズのステンドグラスのはめ込まれた古い感じの窓は、Alamedaでも似たような窓を見つけたことがあったので、とても懐かしかったです。

カリフォルニアのように掘り出しもの(埃まみれの中から探し出すような)を探しに行くところは、東京には多くはないのですが、アンティークフェアが開催されている時期を狙って行ってみたいなと思います。でもやっぱりお宝探しならば、またAlamedaに行きたいです!